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自作PCのパーツ交換をした

2025-02-11

こんにちは

w477です

約4年ほど前に人生で初めて自作PCをしたんですが、、来るモンハンワイルズを4kでプレイするにはスペックが厳しいことが先日のベータテストで判明しました。

ワイルズはグラフィックボードだけでなくCPUやメモリもリソースを食うようで、4kどころかフルHDでもフレーム生成(FSR3)を使用しないと快適なプレイはできませんでした。 まだベータ段階なので今後製品版が出たらリソース消費が抑えられる可能性はありますが、モンハンワールドの時点で4kでは厳しい動作感だったのでこの機会に思い切って交換するに至りました。

今回はこのパーツ換装について書きたいと思います。

交換したパーツ

交換したのはCPU、メモリ、グラフィックボードです。 正確に言うとメモリに関しては交換ではなく増設になります。

CPU
Ryzen5 3600 → Ryzen9 5900x (44000円)
メモリ
Corsair DDR4-3600 16GB(2×8GB) → Corsair DDR4-3600 48GB(2×8GB + 2×16GB) (11000円)
グラフィックボード
Palit Geforce RTX2060 Super Dual 8GB → Sapphire Pulse Radeon RX7900XT (ポイント込みで99000円ほど)

交換するにあたって

今回のパーツ換装の前提としては、4k60fpsで安定してワイルズがプレイできることに加えて、AM4の延命がありました。

というのも、現行のAMD環境はAM4からAM5へ移行してしまっているため、最新世代を購入する場合はSSDと電源、ケース、クーラー以外はすべて買い替えが必要になります。

AM5が登場してから約2年経過しているとはいえ、はたしてモンハンワイルズのためにまるごと構成を変える必要があるのか、AM4でもまだ戦えるのではないか、葛藤した結果、AM4を継続することにしました。

グラフィックボード

換装するパーツですが、まずゲームのパフォーマンス向上に直結するのはグラフィックボードです。

グラフィックボードに関しては今までNVIDIAのGeforceを使用していて特に不満もなかったので、交換後もGeforceを採用するつもりでした。

しかし、新しく発売されるRTX5000シリーズで候補に挙げていたRTX5070tiがMSRP(メーカー希望小売価格)で148800円とかなり高価だったことと、どうせこの価格はアリバイ価格で 実際に発売される各社のオリジナルモデルは170000円付近だろうということでGeforce一択ではなくなりました。

グラフィックボードはほかにもIntel ArcシリーズやAMD Radeonシリーズがあり、CPUでAMDを採用しているためRadeonシリーズと併せてAMD構成にするのに憧れがありました。

Radeonシリーズはドライバが不安定だとかAIに弱いだとかあまりいい評判は聞いていませんでしたが、それも昔の話で今は普通に使えるという話もあり、一度も使わずに敬遠するのももったいないということで今回手を出してみることにしました。

RX7900xtにした理由ですが、今使用している電源が750Wのモデルで、PCIeコネクタが8ピン×2までしか対応していなかったので、選べる最高のものが7900xtだったからです。

電源はSeasonicのFocus GXで、付属のPCIeケーブルは2本、分岐ありで計4コネクタになっています。

RX7900xtの一つ上で最上位にあたるRX7900xtxは8ピンが3本必要で、コネクタ数でいえば足りているはずなのですが、電源に付属していたマニュアルを読むと分岐しているほうのコネクタは使用を控えてほしいとかいう 謎の注意書きが書かれていて躊躇し、XTモデルを選択しました。

分岐ケーブルを付属しておいてこの分岐を使うのはやめてほしいというのなら最初から分岐なしのケーブルを付属してほしいのですが、 何か理由があるのでしょうか。

調べた感じだと、Seasonicで採用しているケーブルはほかのメーカーよりも電力許容値が低いとか、分岐コネクタを使用しても電力が均等に分配されずに負荷がかかるとか、そういう理由らしいです。 (曖昧な理解)

さらに分岐ケーブルを付属している電源でも、ほかのメーカーなら分岐コネクタも使用できるという話もあり、もし電源を交換する機会がきたらもうSeasonicの電源は買わないと思います。

RX7900xtのなかでも各社のオリジナルファンモデルがラインナップされているのですが、Radeonなら専売メーカーのSapphireというイメージがあり、8ピン×2で使用できるPulseシリーズにしました。

CPU

最新世代のグラフィックボードへ交換するとなると、Ryzen5 3600ではややボトルネックとなってしまう可能性がありますので、CPUも交換対象に。

そもそもワイルズのオープンベータテストの時点でCPUの使用率もカツカツでした。

CPUは今まで使っていたのはZen2世代、AM4はZen3が最後の世代となるので、必然的に買い替えはZen3までです。

Zen3の中でもRyzen7 5700XやRyzen7 5700X3Dと迷いましたが、5700x比較ではL3キャッシュが多いこととワイルズはコア数も重要とのことで不採用。X3D比較ではゲームだけではなくPCでやる全般の作業も快適にしたかったので、動作周波数が高いRyzen9 5900xを採用しました。(Ryzen9 5950Xもありましたが未だに6万円くらいしたので予算的に不可)

メモリ

メモリも同様に16GBだとワイルズ以外にブラウザやDiscord等のアプリを立ち上げる余裕がなかったため増強しました。

メモリに関しては既存のメモリがDDR4 3600MHzのものを使用していたので、できればこのメモリを生かしたい気持ちがありました。

マザーボードはATX規格のものを使用していたので、メモリスロットは残り2つ空きがあります。

本当は同じ8GB×2のメモリを中古で揃えたかったのですが、あいにく中古市場には出回っておらず、8GB×2の新品価格にプラス2000円ほどで、倍の容量の16GB×2の同じメーカーで同じ速度のものが中古であったので、そちらを追加することにしました。

AMDに関してはメモリ速度が重要で、かつ4枚差しの動作は難しいといわれていて、それもあって3600MHzで同じシリーズのものを採用しているのですが、これはデュアルチャネルでの使用が条件で、クアッドチャネルだと3000MHzを下回る速度しかサポートしないと書かれていたため 4枚差しで3600MHzで安定稼働できるかは博打でした。

しかし、増設後にUEFIでXMP3600MHzを読み込んだところ特にブルースクリーンを吐くことなく稼働できているので杞憂だったようです。

32GBを超えて48GB搭載になったことでブラウザで大量のタブを開きっぱなしにしたり、WSL2のメモリを制限しなくてもよくなったので、 今後数年はメモリ管理を気にしなくてもよさそうで精神衛生的にいいです。

パーツ交換後の感想

実際に使用してみてですが、Radeonが不安定というのはあながち間違っていなくて、搭載されている機能を必要最低限オンにすれば問題なく動作するなという印象を受けました。

グラフィックボードを換装したあと、WindowsOSをクリーンインストールして、Radeonドライバが含まれているAMD Softwareというものをインストールするのですが、 プリセットとしてHYPR-RX(ゲーム用の高パフォーマンス設定)、画質重視、HYPR-RXエコ、デフォルト設定、カスタムの5つが含まれており、最初はせっかく買ったGPUのパフォーマンスを最大限生かしたいと思ってHYPR-RXに設定していました。

この設定はゲームをしているときだけ効いてくれればいいのですが、普通のブラウジングなどの作業でも画面描画にいろいろな処理が走るせいでどうもうまく動いてくれずフリーズしてしまい、再起動を余儀なくされることが最初の数日間で何度か起こりました。

設定の見直しが必要そうだと思い、AMD Softwareのグローバル設定では各種機能をオフに、各ゲームの個別設定のほうで必要な機能を随時オンにするよう切り替えたところ今のところ安定して稼働しています。

また、Ryzen CPU用のオプションソフトとしてRyzen Masterというものがあり、AMD Softwareからダウンロード、起動できるのですが、起動しようとしても「Hence Aborting!」というダイアログが表示されて起動できない現象に見舞われました。

Geforceを使用していたときにこのRyzen Masterは問題なく起動できたので、今回の環境に変えてからの問題だということはなんとなくわかっていました。

レジストリエディタを見てみると「AMDRyzenMasterDriverV26」と「AMDRyzenMasterDriverV27」が混在しており、 かつファイルパスが「??\C:\WINDOWS~~~」という謎の文字列になっているのが怪しいのですが、Ryzen Masterでできるようなオーバークロック設定は UEFI上で済ませていたので別にインストールする必要もないかと思い、思考放棄してアンインストールしました。

ここまでネガティブな感想しか書いていませんが、もちろんパフォーマンスはRTX2060 Superから飛躍していて、今まで厳しかった4k60fpsでのモンハンワールドのプレイが安定してできて、 オプションのHigh Resolution Texture Packを適用してもVRAMが20GBあるおかげでパフォーマンスが落ちないというのは満足度が高いです。

モンハンワイルズに限らず、今後発売されるAAAタイトルを含むゲームは、VRAMが8GBだともう厳しい時代になるだろうという話は各所から聞こえてくるので、VRAM16GBを超える容量は心強いです。

また、対応するRyzen CPUとの組み合わせで使用できるSmart Access Memoryという機能もあり、こういう組み合わせで活用できるシナジー効果みたいなものって なんだか男心をくすぐられますよね(効果を実感できるとは言ってない)

2月中に2回、ワイルズのオープンベータテストが開催予定なので、そこで新環境の使用感をテストできたらなと思います。

発売までもう1か月を切っているので楽しみですね!

---2025/2/11追記

AMD Softwareをダウンロード後、それ以降にPCを再起動してAMD Softwareを起動しようとしたところ、「ダウンロードに失敗しました」という以下のダイアログが表示されて起動できなくなる不具合に見舞われました。 エラーダイアログ

この不具合ですが、Windowsが起動時に最新ドライバを自動で取得してしまうことでWindowsで認識するドライバとAMD Software側のドライババージョンが不一致になるのが原因だそうで、 Windowsの「システム」→「システムの詳細設定」→「ハードウェア」→「デバイスのインストール設定」でいいえを選択することで回避することができます。

これの解決で数日費やしてしまったので備忘録として残しておきます。

終わりに

CPU、メモリ、グラフィックボードで計150000円弱ほどの費用となりました。

決して安くはない価格ですが、換装前の当時でミドルスペックの構成で4年ほど使用したと考えると、今回の換装で少なくとも5年くらいは戦えるのではないでしょうか。

さらに今持っているパーツを最大限残してアップグレードできたので、個人的にはかなり満足した結果となりました。

ベンチマークや性能値での比較がもっとできればよかったのですが、あくまで普段の使用環境での比較ということで誰かの参考になれば幸いです。

最後に換装後の写真を載せておきます

換装後の姿

以上、読んでいただきありがとうございました。